なぜ報道されない?岩屋外相の「別世界」すぎる暴言―イスラエルのガザ攻撃に驚愕の認識

 パレスチナの国家承認を見送ることを岩屋毅外務大臣が今月19日の会見で表明、そこで語られたことを石破首相も国連での演説で踏襲した。「口先だけ」とも受け取られ得る日本の外交だが、実は、19日の岩屋外相の会見では国家承認の見送りよりも酷い発言があったことを、日本のメディアのほとんどが報じていない。
志葉玲 2025.09.26
読者限定
会見する岩屋外相

会見する岩屋外相

 2023年10月から続くイスラエルの猛攻撃で、パレスチナ自治区ガザの状況は世界最悪レベルの人道危機となっています。何とかイスラエルの攻撃を止めるべく、これまで同国を支持・支援してきた欧州各国やカナダ、オーストラリア等も外交的圧力として、パレスチナを国家として承認することを表明しました。そうした中、石破首相が国連でイスラエルを批判したことが日本のメディアやSNSでも話題となりましたが、一方で、パレスチナの国家承認を見送ることを岩屋毅外務大臣が今月19日の会見で表明しており、そこで語られたことを石破首相も国連での演説で踏襲しています。「口先だけ」とも受け取られ得る日本の外交ですが、実は、19日の岩屋外相の会見では国家承認の見送りよりも酷い発言があったことを、日本のメディアのほとんどが報じていません。

【志葉からのお知らせとお願い】ウクライナやパレスチナなどの紛争地での現地取材や地球温暖化対策、脱原発、入管問題などで鋭い記事を配信し続けるジャーナリスト志葉玲が、ジャーナリズムの復権と、より良き世界のための発信をテーマにニュースレターを開始。本記事含め、当面、無料記事を多めに出していきます。お知らせのための登録だけなら無料ですので、是非、以下ボタンからご登録ください。Journalism will never die!!

この記事は無料で続きを読めます

続きは、6568文字あります。
  • 〇岩屋外相の問題発言
  • 〇イスラエルのガザ攻撃がジェノサイドである理由
  • 〇日本にはジェノサイドを止める義務がある
  • 【解説】イスラエルによるガザでのジェノサイド報告書の主な内容
  • 〇A 集団の構成員の殺害(抜粋) 
  • 〇B 集団の構成員に重大な肉体的または精神的な危害を加えること(抜粋)
  • 〇C 身体的被害をもたらすことを意図して生活状況を悪化させること(抜粋)
  • 〇D 集団内の出生を妨げる措置(抜粋)
  • 〇 ジェノサイドの意図(抜粋)

すでに登録された方はこちら

提携媒体・コラボ実績

読者限定
反戦団体がノーベル平和賞を猛批判!?受賞者マチャド氏の「闇」
読者限定
吉本芸人の暴言「ウクライナでもガザでも人は亡くなってない」― 朝日放送...
誰でも
人としての心あるのか?グレタさん笑うX民が知るべきガザの絶望
誰でも
イスラエル、ミサイル被害を訴えるも「どの口で言う」と炎上―最も憤ってい...
誰でも
それは違う!「戦争は正義のぶつかり合い」東出昌大コメントと日本の課題―...
誰でも
フェイクだらけの「平和主義」、日本にも有害―ウクライナから問う憲法9条...
誰でも
18年の愛、国家が潰して良いのか?日本人と結婚したスリランカ人に非情の...
誰でも
【脱炭素】なぜ日本は批判されるのか―中国や米国の方が酷い?ポジティブな...