大炎上した山崎怜奈さんに伝えたい、コスパ至上主義と実際に世界で起きていること #ガザ
山崎怜奈さん 「ウェークアップ」(2024年5月4日放送)より
世界最悪レベルの人道危機となっているパレスチナ自治区ガザへのイスラエル軍の攻撃。日本含む世界各地で、イスラエルへの抗議活動が行われていますが、米国で広がる大学での抗議活動について、元乃木坂46でタレントの山崎怜奈さんの報道番組での言動がネット上や一部のメディアで批判が相次ぐなど、炎上しました。山崎さんの発言は、「デモの有効性はどれくらいあるのか」と、番組に同席していた別のコメンテーターに質問を振るかたちのもので、デモ自体を否定するものではありませんでした。ただ、彼女の発言が批判された背景には、ガザ攻撃のあまりの深刻さに加え、日本社会が抱える「もの言わぬ主権者」などの問題があります。
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〇炎上した山崎さんの発言内容は?
炎上した山崎さんの発言は、日テレ系列の報道番組「ウェークアップ」(今月4日放送)の中でのものでした。ガザ攻撃を続けるイスラエルに対する抗議デモが米国のいくつもの名門大学で行われておりことを同番組で紹介、これに山崎さんは以下のように発言しました。
「学生たちと年齢が近い私からすると、せっかく入った難関大学を退学処分になるかもしれないという可能性もはらんでいる中で、デモの有効性ってどこまであるんだろうって思っていて、(同席したコメンテーターの)岩田さんにうかがいたいんですけど、若者達が起こしているデモがアメリカの政府とまではいかなくても、国を動かすっていうことがどのくらい可能なのか、いかがですか?」